片想いの回顧録

過去とこれから

①戦友期ー1

出会いは中学1年生の時でした。

やはり学区が異なることもあり、春夏は接触することもさほど有りませんでしたが、出席番号が近いことや互いが考査の学級トップを目指す面子であったことから、自然と会話する機会が多かったのです。

この時の相手への印象は「サイコパス」又は「Sっ気」が強い人間でした。というのも、相手にはいつも連れ添っている2人の友人がいたのですが、彼らへの頼み事をカッターや鋏を突き付けながら行ったり、文具タワーを完成直前に壊すなどという余り道徳心が感じられない行動が見られていたからです。

今考えると、これは相手なりのペルソナ、もしくは親しい人間への甘えだったのだろうかと推測することもありますが、実際どこまでが本来持っていた加虐心によるものだったのかは分からないままです。単純に中学時代というのはその様な加虐心、厨二病の亜種の様なものを表出させたくなる時期なのかもしれない、いやしかし…と今でも考えてしまうテーマの1つですね。

この矛先は、少なくとも1年秋頃までは私に向けられることはありませんでした。互いに相手をイジる軽口を言い合って、少し怒ったフリをして、笑って、そして成績を競い合う…そんな関係性であったと記憶しています。